2017年06月20日

『アクロイド殺害事件』ネタバレ感想

 注意!以下、ネタバレ感想です。
 本作品を読んだ方を対象に、私の感想を述べたものです。
 しかも、たいしたこと書いていません。
 ご注意下さい。
(なお当ブログはネタバレについての苦情は受け付けていませんのであしからずご了承下さい。)

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   ★アクロイド殺害事件 (嶋中文庫―グレート・ミステリーズ)









(以下、ネタバレあり)
 本作品については過去、色々な版が出版されてきました。ミステリーのタイトルは「〜殺人事件」となることが多いのですが、本作品は『アクロイド殺し』という訳が定着しています。この変わったタイトルにどんな由来があるのでしょうか。
 私は旺文社文庫版『アクロイド殺し』野中涼・訳 版で読みたかったのですが、入手できませんでした。どなたか表紙画像だけでもアップして頂けないでしょうか。
 今回読んだのは、嶋中文庫―グレート・ミステリーズ 河野一郎・訳 版。
 活字が大き目で読みやすかった。
 表紙は和田誠さん。このシリーズは著者の肖像画で統一しているようです。それは面白い趣向ですが、探偵で統一するという方法もあった。或いは、著者&探偵の2ショットカットというのも面白いのでは?……と、私が今頃企画を提案しても意味ないのですが。

 本作品の書き手が犯人だということはミステリーの基礎知識として知っていました。
 犯人の立場でありながら成り行き上探偵の助手を務める羽目になってしまったということはどんな気持ちだろうと想像すると苦しくてなりません。
 私はウソがつけない性格なので、絶対に態度や言葉に出てしまいます。
 本作品もなぜかシェパード医師の立場になって読んでしまい、針のむしろに座っているような気分でした。
 しかしシェパード医師は相当の自信家です。直接ポワロに名指しして指摘されるまで自分は安全だと思っていたようです。
 本作品の記述も「ポワロの失敗談」のつもりで記録していたようです。
 ここまでの自信家でないと犯人兼記録者は務まりませんね。
  
 最後、ポワロが関係者全員を呼んで真相を説明するのは、残酷なことです。
 私が犯人ならば、内密に一人だけで呼んでほしいものです。
 まあ今回は衆人環視の中犯人の名指しをするという残酷なことは回避しましたが。
 しかし私が犯人なら、
「真犯人が自白すればいいのです」
と言われた時点で自白してしまうでしょう。
 つくづく小心者の小市民だ。そんなんでは大きなことはできないでしょう。

 ポワロの隣人・シェパード医師とその姉キャロラインもいいキャラで、ポワロといいチームだと思ったのですが、残念ながらこれ一作で解散。
 シェパード医師は電気工作にも強いし人間心理にも通じているようだから、犯人としても才能があったのでしょう。
 実際、ポワロが捜査しなければ完全犯罪が成立していたはずです。
 キャロラインについてはその後ミス・マープルとして転生したようです。
  
 ところで私はミステリー初心者で、ポワロものも中学時代に『オリエント急行殺人事件』を読んだきりなのですが、本作品後のポワロシリーズはどうなってるのでしょうか。
 ウィキペディアによると本作品は
「クリスティ6作目の長編で、エルキュール・ポアロ・シリーズの3作目」
です。
 ポワロはヘイスティングズ大尉とのコンビを解消して探偵を引退したということで「おそらくこの事件は私が手がける最後の事件となるでしょう」と言っています。
 しかしその後もポワロシリーズは続いていくんですよね。
 本作品後もポワロは「からまつ荘」に住み続け、キャロライン・シェパードの隣人としてコンビを組んだのでしょうか。
 多分ポワロはキャロラインの弟を結果的に自殺に追いやったのが辛くて引っ越したのではないでしょうか。

  [wikipedia:アクロイド殺し]
  [wikipedia:エルキュール・ポアロ]
  [wikipedia:アーサー・ヘイスティングズ]

  [wikipedia:信頼できない語り手]

  [wikipedia:叙述トリック]

《ネタバレあり》アガサ・クリスティー『アクロイド殺し』の結末がよくわかりませ...  
   https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1332869938
アガサクリスティーのアクロイド殺しについて
   https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1319241303

アクロイドを殺したのはだれか
  http://booklog.jp/item/1/4480837116
ロジャー・アクロイドはなぜ殺される?――言語と運命の社会学
  http://booklog.jp/item/1/400002597X
アガサ・クリスチィの秘密
  http://booklog.jp/item/1/B000J83RV2

ブクログ 
  http://booklog.jp/item/1/4861563119
  http://booklog.jp/item/1/4151300031
  http://booklog.jp/item/1/4150700451
  http://booklog.jp/item/1/4488105432
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読書ログ 
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タグ:クリスティ
posted by SF Kid at 20:44| Comment(0) | TrackBack(1) | 探偵小説
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クリスティ『うぐいす荘事件』ネタバレ感想
Excerpt:    『アクロイド殺害事件 (嶋中文庫―グレート・ミステリーズ)』に同時収録された『うぐいす荘事件』のネタバレ感想となります。
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Tracked: 2017-06-21 20:50