2013年11月30日

加納一朗『セブンの太陽』ネタバレ読書会

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     セブンの太陽 (少年少女21世紀のSF 7)
 



 


(あらすじ ネタばらし注意!)



 西暦2007年2月。
 アメリカのウイルソン天文台の大電波望遠鏡は、射手座の方角から発信される、不思議な電波をキャッチした。
 地球政府のもとにある惑星省の宇宙船が調査に向かうが、消息を絶つ。
 自動操縦で戻ってきた宇宙船の中からは、乗員が消えていた!
 惑星省は、本格的な調査団の派遣を決定。
 高岡司令の息子・明も、太陽系パトロール隊見習いとして参加。ベータBかえで号に乗船する。
   
 調査団が目的地に到着すると、ガス状電子生命ギズモスが待ち構えていた!
 ギズモスとの激しい戦闘の結果、惑星を改造した核融合爆弾で勝利を得たのもつかの間、
空間のゆがみに巻き込まれ、28もの惑星を持つ新たな太陽系に放り込まれてしまった! 
 この未知の太陽系においても、彼らに試練が待ち構えているのであった……。

     

(感想:
冒険また冒険!少年少女向け本格SF!)


http://sfclub.sakura.ne.jp/21csf07.htm

 
上記にリンクしましたページの続きとなります。
 こちらのブログでは、実際にこの作品を読まれた皆様と、喧々囂々の作品談義をできたらと思います。
 当然、ネタ晴らしが前提となっていますので、ネタ晴らしが嫌な方は、上記ページにお戻り下さい。
 それでは、始めます。

 

    
 調査船かえで号の乗員は、地底に住む惑星セブンの住人の長老・ダロンとコンタクトをとることに成功。
電子頭脳を介して会話を開始した。

         
 ルダールの海の悪魔が我らを滅ぼそうとしている。
 地上の家は壊され、星の数ほどいた人々はまばらになった。
 われわれは神の残した地の底の部屋に逃れた。
 我らの祖先がこの世に現れるもっと前から用意された部屋だ。

 
 彼らの言い伝えによると、以上のような歴史となり、説明となります。

 
 それでは、地底に都市を築いた宇宙人の正体は?
 残されていた星図から、片岡さんは、二つの島宇宙(星雲)すなわち、アンドロメダ大星雲と銀河系が並んで見える地点。
 三角座渦状星雲の中の太陽系の惑星から来た宇宙人ではないか、と推測します。

        
 スケールの大きな話ですね。宇宙はこんなに広いのですか。
 それならば、科学が発達して宇宙を飛び回る宇宙人がいてもおかしくはないですね。

 
 精神に感応して、ホログラフィーが現れ、説明します。

      
 地底基地を築いたのは、アマーナ文明を持つアマーナ人だった!
 彼らは故郷の星の五つの太陽が爆発し、宇宙船で脱出。
 この星に到着した者は男だけで、滅びる運命にあった。
 しかし彼らはなぜ男性だけだったのでしょうか?
 脱出用宇宙船には女性は乗らなかったのでしょうか?
 それとも、女性は全員死んでしまったのでしょうか?

 
 彼らは近くの星から未開の生物を連れて来てアマーナ文明の後継者となることを期待した……。   
 実は彼らが後継者と見込んで惑星セブンに連れて来たのは地球人だった!

    
 彼らが地球に寄って地球人を連れて来たというのも面白い設定です。
 結局、地球に住まずに惑星セブンを選んだのは、惑星セブンの方が住みやすかったということなのでしょうか?
 それとも、先に惑星セブンに基地を作ったので、後から地球に移住するのが面倒くさかったということなのでしょうか?
 それとも、地球には地球独自の進化を任せて、生物のいない惑星セブンで別の進化系を期待したということでしょうか?

 
 と、ここまではいいのですが、ルダールの海の悪魔が惑星セブンにやってきた時期について、疑問が残ります。

 
 片岡さんの推理によると、アマーナの人々が第九番惑星を調査した際、宇宙船にくっついて惑星セブンにやって来たのではないか、ということになります。
 しかし、亜空間発生装置まで作り出せるアマーナ文明を持ったアマーナ人なら、そのような危険な状態に対して何らかの対処をしてしかるべきだと思います。
 この辺の設定について、どう考えますか?

   
 また、ダロン長老が語った言い伝えによると、彼らは昔は地上に住んでいて、ルダールの海の悪魔が現れてから地下に逃げた、ということになっています。

  
(1)アマーナ人が地球から地球人を連れて来た

(2)アマーナ人がルダールの海の悪魔を連れて来た

 
非常に細かいことですが、この2つの出来事の時間軸はどうなっているのか、という設定が気になります。
 ダロン長老の話によると、昔は地上に住んでいたということから、1と2の間には期間があると思うのですが、言い伝えはあくまで言い伝えだから。

 
 しかし、彼らが昔地上に住んでいた時の家というのが1軒だけ残っていて、探検隊の目の前で崩壊する場面があります。
 ルダールの海の悪魔が降らす殺人ウイルスは強力で、人も家もあっという間に粉々になってしまうほどです。
 家が残っていたということは、最近まで地上に住んでいたということなのでしょうか?
 そこら辺、矛盾のように思うのですが、SFファンの皆様、どうお考えでしょうか?

 
 あと、超密度生物バイトンについて。
 亜空間発生装置によって遠い宇宙に飛ばされてしまいましたが、その後、どうなったのでしょうか?
 もし飛ばされた付近に生物がいる星が存在していたとすれば、非常に迷惑な話です。
 このような生物がエネルギーを吸収しながら宇宙を漂っているとすれば、安心して寝てはいられません。
 まるで『魔太郎がくる!!』の「不気味な侵略者(ヤドカリ一家)」を思わせるエピソードですね。

      
……以上、長々と書いてきました。
 まあ取るに足りないどうでもいいことなんですが、あくまでこういうことにこだわりたいわけなんです。
 SFファンの同好の士と、こんな風に読後の議論を交わしてみたいですね。
 ご意見ご感想ありましたら、ぜひともコメントお願い致します。



ブクログ http://booklog.jp/item/1/4323006772
     
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posted by SF Kid at 21:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 空想科学小説
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